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COLUMN
池Pの すごい? カレイドスター回想録[池田東陽]

第3回 キャラデザ追ちゃん、良心の呵責!(苦笑)


● DVD「カレイドスター Stage.3」
(販売元:アトラス 第8〜10話を収録)
[Amazon]

第8話「つらくても すごい スター」

 さてさてさて、この誕生日エピソード。当時は考えもしませんでしたが、今後の方向性は勿論、「レイラ物語」企画発進への布石となった重要な回となりました。
 「ハミルトン家」というテーマをTV本編で「描き切れていない」というのが池田にとって「忘れ物」となり心に引っかかり、新企画への“発作”へと至りました。
 また、#26のケネスの言葉ではありませんが「幻(2次元)を現実(3次元)に」した話でもありますね♪
 本編を模し、昨年12月のイベントで出演者&スタッフ、そしてファンの皆さんと一緒に行った、“大原・レイラ・さやか”さんへのサプイラズハッピーバースデイ♪
 この話でレイラさんが言う「ステージの上で、あんなにポカンとした顔をしたのは初めてだわ!(怒)」そのもので、思わず横で笑ってしまいました。
 すごい「ポカン」としてましたから(笑)。


『人魚姫』公演前後編
第9話「主役への すごい 挑戦」
第10話「主役への すごい 壁」


 この2部作は作画視点からキャラクターデザイナーの追ちゃんこと追崎君に当時の思い出を聞いてみました♪
 ――――――――――――――――
 追崎
 #9、10の思い出と言えば、そらの初主演公演だった「人魚姫」の衣装ですかね。
 本読みの際、監督に衣装のイメージの相談を、と思い、
 「どんな感じにしましょうか?」と相談してみると、
 「やっぱ胸には貝殻でしょう!」と言われ、
 「……あ(汗)、いや、それじゃギャグにしかならんですよ……」と反論すると、
 渡辺はじめさんからも
 「えー貝殻でしょう、やっぱ」と、双方からオヤジ攻撃が( ̄д ̄;)。
 ええい! このオヤジどもめ!!(笑) と思いながら、衣装描いてました……。
 でも貝殻の夢は本編でちゃっかり実現しちゃってるんですよね。
 そらの妄想で、ですが。さすが監督(笑)。
 馬ヅラのカロスと天草○郎ばりのユーリ王子もナイスだったなぁ(原画さんもノリノリで描いてくれてました)。
 なんかしょーもない思い出で何ですが、そんなところで。
 ――――――――――――――――
との事。貝殻ブラの話をしていた時、非常に嫌そうな顔をしていた追ちゃんを覚えています(苦笑)。当時の追ちゃんは、肌を出すことすら、かなり抵抗を持ってデザインしていましたから(笑)。
 第9話は、中瀬さん脚本ということもあり、少々ぶっとんだシーンも多かった回ですが(笑)、そらの「ありがとう、ケン」の台詞の後のサムズアップの、あのホンの数コマの1カットの良さはニクい演出です。
 『銀牙』シリーズのジョンや、『ガッシュ』のキャラ達の背中に負けません(涙)。

 第10話はカッコ良すぎる大人の女性! 『新白雪姫伝説プリーティア』監督の佐山聖子さんのコンテの回。
 池田は佐山さんとは某ゲームのOPフィルムでお仕事をお願いしたことがありましたが、実は『プリーティア』ではキャラデザの追崎君&監督の平池君と3人で3本お手伝いさせてもらってます。
 ちょうど『カレイド』の企画が暗礁に乗り上げていた頃で、佐藤監督(『プリーティア』では総監督)と3人の若造(当時平均年齢25歳くらい)がはじめて一緒にやらせて頂いた思い出のタイトルです。
 今、改めてDVDを観返してみると、いよいよスタッフの導火線に火がついたのが分かりますね。
 2クール目のEDテーマ曲「僕はここにいる」の一節『やるだけやっちまえ』そのまんまです。そして同時にレイラさんの導火線にも点火されました。
 ここから、放送終了後でも今なお続く、「そらとレイラ」の熱い関係が創られていきます。


■第4回へ続く


●公式サイト
(最新OVA『カレイドスター Legend of phoenix 〜レイラ・ハミルトン物語〜』の情報もこちらで)
http://www.kaleidostar.jp/

●『カレイドスター』のDVDシリーズはビデオショップなどで発売中。
[Amazon]
 


(05.11.11)

 
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