【artwork】『サマーウォーズ』
第1回 キャラクター設定画その1

 その夏、世界を襲った未曾有の危機に、ある“家族”が戦いを挑んだ──。『時をかける少女』から3年、細田守監督が満を持して放つ最新劇場長編『サマーウォーズ』がいよいよ公開される。脚本の奥寺佐渡子、キャラクターデザインの貞本義行、そして作画監督の青山浩行など、前作の主力スタッフが再び結集し、初のオリジナル作品に挑んだ渾身の勝負作だ。その内容は、ウェルメイドな娯楽性と意欲的な映像表現を追求した「かつてない」細田流エンタテインメント。ぜひ劇場の大画面で、2度3度と繰り返し楽しんでほしい作品だ。
 今回の【artwork】では、話題作『サマーウォーズ』のキャラクター設定を始め、膨大な資料を一挙に公開。まずは貞本義行によるキャラクターデザインをもとに、作画監督の青山浩行がクリンナップを施したアニメーションキャラクター設定画の数々をご覧いただこう。

小磯健二
本作の主人公。17歳。東京都内の久遠寺高校に通う2年生の男子。根っからの理数系で、数学オリンピックの日本代表戦に挑むが、惜しくも敗退。物理部の友人・佐久間と一緒に、仮想都市OZのメンテナンスのバイトに勤しむ地味な夏休みを過ごしていた。そんな時、憧れの先輩・篠原夏希に誘われ、彼女の曾祖母が暮らす長野県上田の旧家へ行くことに。そこで彼を待ち受けていたものとは……?(声・神木隆之介)



篠原夏希
本作のヒロイン。18歳。久遠寺高校の3年生で、剣道部に所属する校内のアイドル的存在。大好きな曾祖母・栄の誕生日を祝うため、長野の上田へ行くことになるが、栄と「ある約束」をしてしまったことから、後輩の健二を旅のお供に引っ張っていく。夏の装いが似合うスレンダーな美少女だが、性格的にはちょっぴり大雑把なところも。花札が得意。(声・桜庭ななみ)




陣内栄
戦国時代から数百年以上も続いている陣内家の16代目当主。今年で90歳。誕生日の8月1日には、毎年全国から親戚が集まり、盛大な誕生会が開かれる。常に凛とした気品と厳しさを湛え、年齢を感じさせないバイタリティに溢れながら、優しさとユーモアも兼ね備えた魅力的な女性。政財界に幅広い人脈を持ち、古武道の心得もあり。世界の危機にも一族を率いて敢然と立ち向かう。(声・富司純子)



陣内侘助
陣内家では厄介者扱いされている風来坊にして、天才的頭脳の持ち主。41歳。先代当主だった大おじいちゃんの隠し子で、10年前に一族の資産を持ち逃げして行方をくらましていたが、今になって突然帰ってきた。どうやらアメリカで人工知能の研究開発をしていたらしく、それが全世界を揺るがす大騒動を招くことに……。夏希にとっては初恋の人でもある。(声・斎藤歩)



池沢佳主馬
栄おばあちゃんの曾孫にあたる13歳の少年。部屋にこもりがちで、人付き合いの不得手な暗い少年に見えるが、実は格闘ネットゲームの世界的チャンピオン。OZの中では格闘王キング・カズマを操る達人として、世界中のゲーマーから一目置かれている。現実世界ではいじめられっ子だった過去があり、それを克服するために祖父・万助から通信教育で少林寺拳法を教わり、今も彼を「師匠」と呼び慕っている。(声・谷村美月)


第2回へつづく

●公式サイト
http://s-wars.jp/

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(09.07.27)