『美少女戦士セーラームーン』『おジャ魔女どれみ』等、主にTVシリーズで充実した作品を生みだし続けている佐藤順一が、初めて手がけた本格的な劇場長編が、木根尚登原作の『ユンカース・カム・ヒア』である。これは、ごく普通の女の子を主人公に、喋る犬ユンカースとの交流、家族のドラマを、丁寧な生活描写を積み重ねながら描いた意欲作。アニメーション制作を『MACROSS PLUS』『バニパルウィット』等を送り出してきたトライアングルスタッフが手がけている。
この作品は1995年に劇場公開されたもののソフト化されておらず、半ば幻の作品となっているのだが、ファン有志の手により1998年より上映会が催されてきた。その上映会が今年の夏で一区切りつけるという。彼等の積極的なファン活動はこれまでちょっとした話題となってきていただけに惜しまれるところだ。なお、これまでのファン活動を振り返る小冊子も発行される予定。
上映会場となる下高井戸は、この作品の舞台となった、いわば「地元」。そんな場所でこの映画を鑑賞するという機会は、今後はなかなか訪れないだろう。
日時:7月21日(土)〜 27日(金)朝10時より1回のみの上映
(時間変更の可能性あり)
場所:下高井戸シネマ(TEL03-3328-1008)
京王線・東急世田谷線下高井戸駅徒歩1分
料金:大人1400円/学生1200円/中学生以下・シニア1000円
●問い合わせ先
映画『ユンカース・カム・ヒア』を観る会
http://member.nifty.ne.jp/junkers-come-here/
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