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STUDIO4℃最新アニメ
『きまぐれロボット』制作発表

 『アニマトリックス』『マインド・ゲーム』などの話題作を放ち続けるアニメーション制作会社STUDIO4℃が、2分×10本のインターネット配信用オリジナルアニメシリーズ『きまぐれロボット』を制作した。原作は日本を代表するSF作家、星新一の同名ショートショート集。この作品は2004年11月1日〜30日の1ヶ月間、Yahoo!JAPAN特設サイトにおいて無料ストリーミング配信され、12月22日にDVDが発売される予定だ。
 声の出演に吉本興業のお笑いコンビ「インパルス」の板倉俊之と、人気タレントのMEGUMIを起用し、それぞれ「博士」と「助手」役のほか、作品に登場する全てのキャラクターを演じ分けている。また、音楽を『マインド・ゲーム』の“山本精一と不思議ロボット”が手がけるのも話題のひとつ。
 9月22日、新宿・ルミネtheよしもとにて、『きまぐれロボット』制作発表記者会見と作品試写が行われた。会見には製作委員会からSTUDIO4℃代表として田中栄子、Yahoo!JAPAN代表として喜多埜裕明、葵プロモーション代表の大村正一郎の3人が出席し、作品の概要説明や、質疑応答などを行った。そして作品の上映を挟んで、後半では声優を担当した板倉俊之とMEGUMIも登場。


田中 2分という非常に短い作品なんですが、仕事の合間や、デートの待ち時間、ちょっと疲れてる時なんかに、気軽に楽しめる作品に仕上がっていると思います。言うなれば、平成のロボット版『サザエさん』。今回の10作品はひとつの序章であり、これから世界中のクリエイターに参加していただいて、10本に留まらず100本、1000本と、息の長い作品展開を続けていきたいと思っています。今回、板倉さん、MEGUMIさんというお2人の素晴らしいタレントさんに全ての役を演じていただいて、『まんが日本昔ばなし』以上の役作りに挑戦してもらいました。このルミネtheよしもとでお2人による舞台版『きまぐれロボット』を上演するという企画も、こっそり画策中です。

板倉 基本的にロボットというと、(電子音っぽい声で)「ワタシハ・・・」みたいなイメージしかなくて、その1パターンだけで行こうとしたら「ふざけんじゃない」と言われてしまいました(笑)。
MEGUMI 私はアニメの声優をやるのはこれで3回目なんですけど、今回の作品ではセクシーな助手役、ロボット役、男の子役と、いろんなジャンルの役を演じさせていただきました。セクシーというのはなんとなく分かるんですけど、板倉さんが言ってたみたいに、ロボットなんかはやっぱり自分の持ってるイメージだけじゃ物足りないところがあったんです。それで、ロボットといってもどういう風に喋るんだろうとか、この男の子だったらもっとのんびり喋るかなとか、いろいろ役と声を考えていくのが楽しかったですね。
板倉 僕が声を入れる時は、MEGUMIちゃんの声はもう入ってたので、やりやすかったです。女の子同士の掛け合いとか、ちゃんと一人でやってて、初めてのアフレコとは思えなかったですね。
MEGUMI 3回目です!
板倉 あ、道理で(笑)。さすが3回目だな、と思いました。まさかねえ、同じ人がやってるとは思えなくて。僕はそれを聞いてビビって萎縮しながら演ってました。
MEGUMI (笑)。
記者 板倉さんは声優は初めてということで、何か勉強されたりとか、声優経験のある吉本興業の先輩からアドバイスを受けたりしましたか?
板倉 いや、僕がこんな事してるとは誰も知らないんじゃないですかね(笑)。相方も知らないと思いますよ。勉強というか、ちょうどこの話が来る前に『機動戦士ガンダム』をずっと見てたので、ある役でシャアみたいに喋ってみようと思って演ったんですけど、「それは違う」って事で(笑)。あと、メインキャラの博士の声は一番最後に入れようという事になって、他のキャラからどんどん入れてったら、声のパターンがなくなってしまいました(笑)。結局、博士の声は素に近い感じでやってます。
記者 インターネットで作品が配信されるということについてはどうですか?
MEGUMI やっぱり世界中に繋がってるということですから、日本だけじゃなくて海外の方にも観ていただける、というのが凄いですよね。TVとは違うジャンルの視聴者の方たちにも観てもらえると嬉しいです。

 当日は参考試写として、シリーズの中から「きまぐれロボット」「夜の事件」「薬」「謎のロボット」の計4本を上映。ちょっと皮肉っぽくてどこかほのぼのしたストーリーを、それぞれにタッチの違うエキセントリックな演出とビジュアルで見せてくれる、オードブル感覚で気軽に楽しめるショートアニメに仕上がっていた。無料配信でランタイムも短いため、作品が気に入れば何度でも観られるというのも魅力的だ。
 作品のWEB上での公開予定は以下の通り。

[11月1日公開]
第1話「きまぐれロボット」(監督:芦野芳晴)
第2話「スパイキャッチャー」(監督:青木康浩)
第3話「ねぼけロボット」(監督:久保まさひこ)
第4話「襲来の目的」(監督:青木康浩)
第5話「3つの願い」(監督:浦谷千恵)

[11月16日公開]
第6話「謎のロボット」(監督:青木康浩)
第7話「夜の事件」(監督:清水保行)
第8話「薬」(監督:伊藤伸高)
第9話「火の用心」(監督:清水保行)
第10話「文明の使者」(監督:千葉ゆみ)

 16日以降は全10作品の試聴が可能。ストリーミングに関してはWindows Media Player(56k,300k)での配信を予定している。また、12月22日発売予定のDVDには、各タイトルの監督によるオーディオコメンタリーや、アフレコ風景などの特典も収録される予定だとか。

●関連サイト
STUDIO4゜C『きまぐれロボット』
http://www.studio4c.co.jp/kimagurerobot/

(04.09.24)
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