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【レポート】「アニメスタイル」第7回イベント
 「『千年女優』と今 敏監督の関連作品特集」

 去る9月10日、新宿「LOFT/PLUS ONE」において恒例の「アニメスタイル」イベントが行われました。今回は公開も目前に迫った「『千年女優』特集」と今監督関連作品の上映。話題性のある企画ということで、会場は予備の席が出るほどの超満員。心なしか若い客さんが多かったようです。
 今回のイベントは3部構成になっています。第1部は、『千年女優』監督今 敏さんと、もはや「アニメスタイル」イベントの常連ともいえるマッドハウスの丸山正雄プロデューサーが登場。「『千年女優』をとりまく諸状況について」といった内容の話になりました。古き日本映画のよさが詰まった『千年女優』に丸山さんも満足気。失われてしまった日本映画のよさ。実写とアニメの違い。文化と商業の折り合いについて等、話は次々と移り変わります。『千年女優』を観た松竹の関係者から「ウチで上映したかった」という話が出たという逸話も披露されました。ともすれば固くなりがちな話題でしたが、今監督の軽快な話しぶりで会場は沸きに沸きます。『千年女優』ダイジェストビデオも上映されました。
 第2部では「絵描きとしての今 敏」と「作画」がテーマ。今監督と『千年女優』キャラクターデザイン、作画監督の本田雄さん、同じく作画監督の井上俊之さんが壇上へと上がります。「アニメスタイル」としてはおなじみの井上さんですが、意外にもイベントはこれが初参加。話題は、漫画家時代の今監督の仕事に井上さんや本田さんが注目していたというエピソード、今監督のレイアウトの先進性、『MEMORIES』「彼女の想いで」の裏話等々。イベントならではのリラックスしたムードで話は進みました。
 第3部は今監督の次回作『東京ゴッドファーザーズ』についての話と質疑応答。『東京ゴッドファーザーズ』の原画陣は大変に豪華なメンバーが集まっており、また、日常芝居の魅力を重視した作品なのだそうです。今監督が持ってこられた、『東京ゴッドファーザーズ』本編原画の試し撮りを会場内で上映。あくまでパソコンモニター上で確認するための映像でしたので、会場での上映は少々見づらいものでしたが、それでも、その作画の見事さに場内の所々から溜め息が漏れました。
 さらに会場に遊びにいらしていた『人狼』の沖浦啓之さんと西尾鉄也さんにも、トークに参加していただきました。和やかな雰囲気のままプレゼントコーナーへ。プレゼントは今監督が直参してくださった書籍や『千年女優』のセル画等々。
 終了時刻はなんと午前零時。今監督のサービス精神たっぷりのトークと、作品に向けられる情熱が印象に残るイベントになりました。(風)

●データ
【会場】LOFT/PLUS ONE(新宿)
【日時】2002年9月10日(火曜) 18:00開場/19:00開演/00:00終演
【出演】今 敏、丸山正雄、本田雄、井上俊之、沖浦啓之、西尾鉄也、小黒祐一郎
【司会】パルコキノシタ

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