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『魔法少女隊 アルス』DVD

 今回の更新から「東映長編研究 白川大作インタビュー」がスタートします。白川さんは『西遊記』『わんわん忠臣蔵』に演出家として参加。後に『レインボー戦隊ロビン』『魔法使いサリー』『サイボーグ009』等の企画に関わった方です。今回も貴重なお話が山盛りですよ。まずは進行助手として関わった『白蛇伝』の話からうかがう事にしましょう
 また、白川さんは、現在は画の分野で精力的に活動されており、来週から東映アニメーション内で「白川大作 はがき絵 スケッチ展」という催しが行われる予定です。日時などは以下の通り。興味のある方は是非どうぞ。

第5回OB絵画展「白川大作 はがき絵 スケッチ展」
会期:2004年11月16日(火)〜12月12日(日) 
   開館時間は9時30分〜17時(入館は16時30分まで)
   毎週月曜休館
場所:東映アニメーションギャラリーサロン
   (東映アニメーション 大泉スタジオ内)
   〒178-8567 東京都練馬区東大泉2-10-5
入場料:無料
問い合わせ先:03-3978-3111

 さて、以下が本題。先日『魔法少女隊 アルス』のDVDのvol.1を購入しました。これがオンエア版と随分違ったんですよ。
 前にも少しだけ話題にしましたが、『アルス』はSTUDIO4℃が制作しているTVシリーズで、同社らしい独特の味わいの作品です。NHK教育「天才ビットくん」の枠内で放送されていて、番組内番組であるためか、オンエア時にはOPもEDもありません。夏休みにやった一挙放送ではEDがつきましたが、この時もOPはなかった。
 DVDの収録では「プロローグ」「アバン」「OP」「本編1」「本編2」「ED」「予感」で1セットになっています。オンエア時の2話分の本編を、OPやED等ではさんだ構成で、1巻は4話収録なのでこのフォーマットが2度繰り返されます。個々のブロックを説明すると、「プロローグ」はイラストを使って世界観を紹介する部分で、「アバン」は先週までのあらすじに相当するものですね。これもオンエア時にはついていません。「OP」は曲はインスト曲で映像は本編を編集したもの。「ED」の歌と映像は一挙放送の時と同じ。サブタイトルも新作画面で表示されます。
 驚いたのは「予感」。普通の番組の予告にあたる部分なんですが、本編の再編集ではなく、完全新作なんです。予告というよりは、本編で描かれなかった部分をイメージ的に描いた映像という言い方が正しいか。vol.1にはふたつの「予感」が収録されていますが、どちらにも脇役にスポットを当てており、アルス達は登場していません。画面はモノトーンで、本編よりもさらにマニアックな(つまりSTUDIO4℃らしい)ビジュアルになっている。で、メーカーに問い合わせたところ、「予感」はvol.2以降にもつく予定だそうです。
 画角についてもオンエアで4対3だったのが、左右の画が増えてビスタサイズになっています。元々、構図などに凝った作品ですが、そのおかげで一段と見応えが増している。
 それから、原画などの各話スタッフも、EDにクレジットされています。前述の一挙放送ではEDである程度のスタッフがクレジットされていましたが、原画までは載っていなかったんですよ。『アルス』は作画も面白いシリーズで、どんな人が描いてるのか気になるところ。実は僕がDVDのvol.1を買ったのは、原画がクレジットされているかどうかを確認するためだったのですよ。我ながらマニアのやる事はイヤですねえ(笑)。今、主に「予感」と原画マンのクレジットのために、vol.2以降を買い続けるかどうかを考えているところです。

 STUDIO4℃と言えば、僕はまだ観ていませんが、森本晃司、田中達之、渡辺信一郎が参加したNIKEのCMが放映中のようです。詳しくは、STUDIO4℃サイト内のビヨンディング新聞をご覧になってください。ネット配信中の『きまぐれロボット』もありますし、最近のSTUDIO4℃は動きが活発ですね。
 
[STUDIO4℃]
http://www.studio4c.co.jp/


(2004/11/07)


更新情報(04/11/09・第150回)

東映長編研究 第9回
白川大作インタビュー(1)
東映入社と『白蛇伝』

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ラピュタアニメーションフェスティバル開催!

湯浅政明の「週刊ユアサ」(第43回)



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