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COLUMN
板垣伸のいきあたりバッタリ! 第147回
美少女とシナリオ

6〜7年振りのシナリオ作業も無事終わり、現在はコンテ中

 『はなまる幼稚園』も自分担当分は終わったので、比較的落ちついて年を越せそうです。来年は新しい事に挑戦できる時間を作ろうと思ってるので、仕事の掛けもちは控えようと思って調整中。
 で、今回シナリオの話。数回以前から言ってるとおり、まだタイトルは明かせないのですが、内容は

美少女アニメです!

 今でも“萌えアニメ”と真剣に呼ぶのでしょうか? ま、そーゆー作品。この間の『戦国BASARA』も好きだけど、美少女アニメも結構好きみたいです。アクションがあろうがなかろうが

画を時間で刻む以上、同じ「フィルム」だから!



でも、『この醜〜』の時と同様、女の子の台詞書いてる時などは照れくさかったりしますっ!!

 そりゃあもう(美少女を)画で描くよりも数倍は。でもシナリオを書くって、『この醜〜』の時も思ったんですが、自分にとっては画を描く事と姿勢は全く同じようです。そもそも

シナリオ書いたらもう「作家」だ

 などと思った時……いや瞬間すら俺にはなく、所詮は「アニメーターの書いたシナリオ」だと思ってます。だって

シナリオを書くのに資格なんていらないんですから!

 いや、シナリオに限らず演出や監督だって別に免許があるわけじゃないし、意外にアニメの現場って

恥をかく事を恐れず「やりたい!」とかなりしつこく手を挙げ続ければ、やらせてくれる人はどっかにいる!

 もんです。一度試してみてください。つまり、自分は「そろそろシナリオも書けるんじゃないだろーか?」で書いたんではなく、ただただ

シナリオを書きたい!

 で書いたんです。これは自分がコンテきったり原画描くのと同じ姿勢って事ですね。しかも演出やコンテに関する項でも説明したかもしれませんが(してないか?)

シナリオの構成も作画(アニメーター)の引き出しから答えを出してます、俺

 賛否は覚悟してますが、例えば実写の世界でも、役者(俳優)さんやタレント・芸人さんらがチーフ助監督を飛び級して監督やるのって(今では珍しくもなんともないと思います)、現場で何年も助監督をやってる方には申し訳ありませんが、俺はコレ、よいと思うんです。

 世の中、一定の評価を得てる人は、たとえ異業種でも、ある程度その技は通用すると思えるからです。逆に現場で、何年も何年も下働きをしてくれたから的に(まるでご褒美のように)監督やらシナリオやらをやらせてもらう方が、観客にとって迷惑な話でしょう。要は、面白いか面白くないかですから。

 すなわち、この事を踏まえた上でこう言ったんです。



 ――これだけ。こー言えばやらせてもらえます。これも『この醜〜』時と同じ。違うのは

自分が監督ってトコです

 ……そっか。今気づいたけどこの作品、。

監督として初めての美少女モノになるんですかね?




(09.12.03)

 
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