板垣伸のいきあたりバッタリ!

第248回
あけましてお引越し!

とりあえず年賀状を描き忘れたので

 というわけでなんとか2012年が明けました! 実は去年の年末はシリーズの締めと同時進行で自宅の引越しを強行してて、年が明けた今も自分らの財産の大半はダンボールの中に収まっており

そのおかげで自宅の机が使えず、正月早々会社(david production)の作画机で書いているのがこの原稿。ま、「原稿」っていうほど力まないようにいつもやってるとはいえ、周りにほとんど人がいない状態(現在確認できるのは3人)で書き始めるハメになった今回、さらにリラックスしすぎて

でもま、自分は活気のある会社と同じくらい静か〜な会社も好き!

 もともとアニメ会社の大半はアニメーターの大半に席を貸してるだけで、勤務時間(これも席についてるからって仕事してるとは限らないから曖昧なんですが)の縛りはほぼ皆無。普段は周りの人たちが働くから「俺もそろそろやるか〜」とかろうじて創作意欲をかき立ててるというのに、今はそれもない。つまり元来大好きな「何かを描く」作業を自分のペースでやれる時間なわけで、これはもう「正月返上の仕事」ではなく「正月だからできる遊び」と化してます。
 で、現在自分の机の上にあるのは、この原稿と某新番組のEDのコンテ(執筆中)とさらに別番組のコンテ(シナリオ熟読中)。ちょうどよい遊び具合です。年末自分のシリーズが終わるのを待って飛び込んできてくれた仕事がスケジュール的にいきなりタイトなんで、そんなにダラダラしてられない、ってのもちょうどいい。あと年末の引越しで自宅がdavidに近くなったのも遊びやすくなったかな?
 そういえば、この間、神奈川県の某所で手相を見てもらったら、自分は

二重生命線で人の倍生きる! 30〜60歳まではバリバリで仕事まみれ

……らしいです。「仕事まみれ」とはつまり「遊びまみれ」。

ま、手相ってのは一種のカウンセリングで、相手の顔色を見て「この人が言ってほしい事」を読み取った上で説得力を上乗せするために手のシワをなぞるもんだ、くらいに自分は思ってるんですが、それが分かってても「長生きする」とか言われると元気になるものですね。確かに今、何やっても楽しいし、願わくばその60歳までの遊びがアニメであってほしい——少なくともアニメの周りにいたいと思う今日この頃。2012年1月3日現在。来週からはまた『ベン・トー』の話後半戦を!

(12.01.05)