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  DVDあれこれ

 トップページを年末年始バージョンにしました。ここにブックマークしている方もチェックしてみてください。

 今日は最近観たDVDソフトについて書きましょう。作品の事ではなく、仕様やパッケージについて、です。
 まずは『連句アニメーション 冬の日』の完全版BOX(発売元:IMAGICAエンタテインメント 販売元:紀伊国屋書店)。前にも紹介したように『冬の日』は国内外の35名のアニメーション作家が芭蕉の連句を短編仕上げたオムニバスです。このBOXはDVD9枚組の超ボリュームでして、そのうちの1枚が本編(「冬の日の詩人たち」を含む)で他の8枚全部がメイキングという驚異の構成となっています。メイキングの内容は、作家へのインタビューと制作風景という至ってシンプルなもので、ナレーションどころかBGMも付けないストイックな編集。制作風景は作画をしている様だったり、人形を作る過程であったり。内輪の人しか観る機会のない制作過程の資料映像をDVDにした感じですね。予想を遙かに上回るマニアックなDVDでした。いや、マニアックというよりはプロ仕様かも。
 お次が『ゲッターロボG』DVD-BOX(東映ビデオ)。僕はLD時代に買ったものは、DVDで買い直さないようにしているのですが、事前に解説書に野田卓雄、山口泰弘、金田伊功の座談会が載っていると聞いていたので、これは買っちゃいました。件の座談会はわずか3頁ですが、それだけでも買って良かったと思う程の充実ぶり。スタジオNo.1設立のいきさつから、金田さんが初めてロボットを描いた話数、ついでに金田さんが『一休さん』で原画を描いた話数まで分かるという濃さ。僕はNo.1の名前は、てっきり『アタックNo.1』からとっているんだと思っていました。ごめんなさい。解説書の編集は東映ロボットものではお馴染みのTARKUSが担当。同社が手がけたDVD解説書は、線画の資料や当時の雑誌記事等を巧く使っているんですよね。今回も本編写真をほとんど使わないで、充実した誌面を作っています。写真素材が豊富ではない旧作のブックレットの構成としては、効果的なやり方ですよね。これは同業者として感心しました。
 身の回りで、やたらと話題になったのが『風の谷のナウシカ』DVD(ブエナ ビスタ ホーム エンターテインメント)のオーディオコメンタリー。制作当時、演出助手だった片山一良さんと原画だった庵野秀明さんが映像を見ながら話すという形式で、相当に濃いです。作画等、ディテールに関する話が多いし、ざっくばらんな感じなのも楽しい。今までのコメンタリーって、その場で流れている映像から離れて、作品の成り立ち等の総論に話をもっていく事が多かったと思うんだけど、これはそういう事はあまりなく、映っている場面そのものの話をしているのがよかった。そういう意味でマニアにもお勧め。
 『森本晃司コレクション 音響生命体ノイズマン』(発売元:バンダイビジュアル、Beyond C 販売元:バンダイビジュアル)は、自分で「WEBアニメスタイル」で紹介しておいて、ローソンで予約するのを忘れてしまい、買えませんでした。だから、ちゃっかり買っていた編集部のバイト君から借りて観ましたよ。トホホ。これは、ただでもレアな『ノイズマン』に加えて、更にレアな短編作品も収録したお得版。STUDIO4℃のイベントで観たCMを、シャープな映像で観られてちょっと感動。映像特典として、『ノイズマン』の設定や物語の展開を紹介する「解説!音響生命体ノイズマン」というダイジェストが付いていたのには笑った。確かに説明がないと、よくわからない作品ですからね。まあ、それはともかく早く一般発売してくださいよ、STUDIO4℃さん! 『EXTRA』や『サバイバル2.7-D』も早くDVDにまとめてください。
 
 とまあ、今年の更新はここまで。皆様、有意義な年末と新年を。
 年末のアニメチェックに「アニメスタイル予定表」もお役立て下さい。
 来年もよろしくお願いします。
(03.12.24)

更新情報(03/12/25・第107回)
『TOKYO GODFATHERS』作画監督
小西賢一インタビュー(後編)
『ANIMATRIX』を語ろう
第5回 今石洋之

東池袋アニメ積読録 小川びい
第7回
「霜月は、アニメと言葉の関係について考える日々」
次のアニメスタイルイベントは1月25日
遂に今石洋之スペシャル開催か?


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