【EVENT】オールナイト「アニメクリエイターズ 黄瀬和哉」
イベント報告&感想メールです!

 2010年2月13日(土)に、アニメスタイルと新文芸坐の共同企画によるオールナイト「新文芸坐×アニメスタイル セレクション Vol.5 アニメクリエイターズ 黄瀬和哉」を開催した。今回はアニメーターの黄瀬和哉にスボットをあてた企画で、彼が作画監督を務めた『宮本武蔵 —双剣に馳せる夢—』『BLOOD THE LAST VAMPIRE』『劇場版 XXXHOLiC 真夏ノ夜ノ夢』『機動警察パトレイバー2 the Movie』の4本を上映。彼のアニメーターとしての巧さを満喫し、その仕事の幅広さを再確認できるブログラムだった。
 トークに登場していただいたのは黄瀬和哉と、同じProduction I.Gの西尾鉄也。黄瀬は、以前のアニメスタイルイベントでも過激な発言で場内を沸かせたが、今回も、歯に衣着せぬトークが炸裂。黄瀬の仕事ぶりだけでなく、人柄もうかがえるトークとなった。実は、オールナイトにはProduction I.Gの石川光久プロデューサーも観客として来場しており、トークについて「面白かった」とコメントをくださった。
 なお、開催されたのはバレンタインデー前日。トーク後に、黄瀬、西尾、そして、司会の小黒が、来場された女性からチョコレートをプレゼントされるという微笑ましい一幕もあった(2人が帰られた後にチョコレートをもってこられた方の分も、ちゃんとご本人に渡しておきましたよ)。

■EVENT DATA

新文芸坐×アニメスタイルセレクション Vol.5
アニメクリエイターズ 黄瀬和哉編

会場

新文芸坐

日時

2月13日(土)夜22時30分スタート

トーク出演

黄瀬和哉、西尾鉄也、小黒祐一郎(聞き手)

上映作品

『宮本武蔵 —双剣に馳せる夢—』
『BLOOD THE LAST VAMPIRE』
『劇場版 XXXHOLiC 真夏ノ夜ノ夢』
『機動警察パトレイバー2 the Movie』

 以下に、来場されたお客さんからいただいた感想メールを掲載する。なお、掲載にあたり、改行などに手を入れさせていただいた。

■感想メール

ドナドナNo.5さん

 いやはや驚きました。
 なにをって、この企画ですよ。
 だって、監督特集だったら分かりますよ。あの監督の名作を一挙上映! なんて、ワクワクするもんね。
 でも、監督は監督でも、作画監督だなんて!
 しかも、こんなマニアックな企画、観に行くのは物好きな自分ぐらいかな〜と思ったらとんでもない。混んでるよ〜!
 おお、同志よー、心の友よー。
 夜明けは近いゾー、一緒に歌おう!

 それにしても黄瀬さん、言うことがいちいちカッコイイ!
 なんて素敵なオ・ジ・サ・マ、と思ったら、意外に若いし。
 それにしても、トークショー、楽しかったなあ。
 普段、監督の言葉を聞くことはあっても、作画監督の言葉って、なかなか聞けないもんね。
 たとえば監督がマクロな視点で全体を見ているとすれば、作画監督はカットごとのミクロな視点で眺めていて、でも、できあがった作品は、しっかりと隅々まで黄瀬さんの色に染まっているという。
 しかも、きちんと作品ごとに原作を尊重したタッチに変えてくるあたりが、憎いじゃないですか。

 ときに、えっ、そんなぶっちゃけトーク、いいの?と思わせるツン要素全快のツンデレさん。
 アニメ制作の流れや裏事情(!?)も分かり、これでさらにアニメの楽しみ方が広がったような気がします♪
 こりゃ、アニメを10倍楽しく観る方法だね。
 今度はどんな、マニアックな特集を組んでくれるんだろう〜。楽しみだ!!

タロウさん

 1人のアニメーターさんに絞ってのオールナイトということでどんな話をされるのかと思っていたのですが、ぶっちゃけた話が多くて聞いていて楽しかったです。黄瀬さんと西尾さんの押井監督の話には思わず笑ってしまいました。
 実際に生でアニメーターさんのお話を聞くと、雑誌などではわからないその方の雰囲気なども感じることができていいですね。アニメーター縛りのオールナイトというのもアニメスタイルならではという感じがします。
 お話の中でもされていましたが、これからの企画も期待してます。

キャタピラ☆なぎささん

 オールナイトご参加のみなさまお疲れ様でした。
 ご登壇のみなさま楽しいトークをありがとうございました。

 今回のトークではアニメーターさんならではの貴重なお話が聞けてとても楽しかったです。

 アニメ制作現場の臨場感というんでしょうか。
 リアルな現場の雰囲気が感じられてとってもドキドキしました。

 特に今回は「描く」ということを中心にお話がうかがえたので、見るときもなるべく作品の絵と動きを意識しながら見させて頂きました。
(途中から作品の世界に引き込まれてしまって「描かれているものだ」ということを意識しながら見るのをつい忘れてしまったのですけれど…)

 4作品とも全く絵柄の異なったキャラクターと世界観の作品ですが、それぞれの世界のなかで、それぞれのキャラクター達がグリングリンと動いていました。

 4本連続で見てみると、改めて「こんなにも絵柄のちがう作品を、同じ人が描いて動かしているんだなあ!!」と、感動致しました。

 アニメーターさんってやっぱり凄い!!
 アニメってやっぱり面白い!!!!

 改めて、そんな事を噛み締めたオールナイトでした。

(10.04.14)