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COLUMN
板垣伸のいきあたりバッタリ! 第98回
よし! 河森さんに会うか!
(前編)

 前回のような経緯でジーニアス何とかの河森正治様に会う事になった板垣は、過去河森さんに関わった事のある人たちに探りを入れました。



 吉松さん「まあ、天才でしょーなあ〜」

 と、『サイバーフォーミュラ』で一緒だった吉松(孝博)さんでした。それから、ガイナックスでは劇場『マクロス』で作監補やってたSUEZENであり“いーだ兄ちゃん”こと飯田(史雄)さんも……。


 飯田さん「あっ、正ちゃんか。うん、面白い人だよ!」

 で、会いに行きました、サテライト本社応接室へ。すると数分後、爽やかにいらっしゃいました、アニメ誌で見たまんまの河森正治様が。




板垣的・アニメの偉い人(6)

河森正治

 メカアニメ音痴な板垣ですら知ってる『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』の監督。企画・原作から脚本・絵コンテ・監督・メカデザインまで何でもこなす天才。  板垣主観の代表作は“バルキリー”と“中辛のサブ”――って事で。


 で、ひとしきり河森さんのプラン……というか『バスカッシュ!』で何をやりたいのかをメインに話していただいたんです。以下、その時の会話――

河森さん(以下、)「ちょっと抽象的ではっきりとは説明しづらいんだけど、“立体的なドラマ”をやりたいんですよ」
板垣(以下、)「立体的?」
「たとえば、今の若者が一度迷路に迷うと目の前の壁で行き詰まってしまう事が多いような気がするんだけど、もしそこで思いっきり高くジャンプしたら迷路全体が見渡せて抜け道が見つかるっていう感じかなあ」
「はあ〜、なるほど」
「あと、道は“直線”ばかりじゃなく“ジグザグ”もあるっていう事とか」
「ああ、分かります。なるほどなあ〜。いろいろ考えますね。……ところで、何で俺なんですかね?」
「(板垣の)作品見せてもらったら、“変”だったんで。僕は変なモノ、変わった事が大好きだからさあ」
「俺、特に変わった事やってたかなあ? 何か場面の転換が速くて分かりづらいとはよく言われるし、マッドハウスの丸山(正雄)さんからもイヤがられましたよ」
「ははは!(大笑)」
「(『バスカッシュ!』の企画書を見つつ)そもそも、コレ“ロボットもの”ですよね? 俺、ロボット苦手なんですよ。なんかその世界でしか通用しない用語が飛び交うわ、絶対ェ少年たちが戦争の被害者になるわ……だいたい『○○○○○○○ン』って『何番ゲリオン』なんだよっ! って思いません? あ、別に『○クロス』の事言ってんじゃないですよ」



(08.12.18)

 
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