『Devil〜』をやってる最中、来る依頼来る依頼来る依頼……全て


　って言ってたら、９月以降が大変な事になってしまいました。


　ガイナのグロス受けに関しては、どこかで書いたと思いますが『グレン〜』でグロス手伝ってくださった会社に制作的恩返しです。１本目はGONZOの『ロザリオとバンパイア』で、板垣個人的な“『Devil〜』手伝ってくれた稲っち（稲垣監督）に恩返し”もあったし、“１本化する事で一石二鳥……！”というわけです（ガイナでやると家近いし“一石三鳥”か……）。もう１本のグロスはまだ内緒……。
　内緒のＰＶは文字通り内緒ですが、久々に楽しく原画描きたいと思い受けちゃいました。心配しないでください。こんな短いフィルムを全原画やったからって、監督作品にカウントなんてしませんから！
　2008年予定のヤツはもう少し具体化したところで徐々に書（描）こうと思います。
　あと、この連載はいつまで続くかわかりません。
　――と、今発表できるものはこれだけですが、忙しいのは確かなんです。
　なので（？）先日、アニメスタイルの『グレン〜』イベントに行きました。自分は６話のコンテ・演出と７話のコンテを出した時点でグレン団を退団した身なので、表に出ず、ずっと楽屋で今石監督や中島様らのトークを“一言も聞き漏らすまい！”と全神経を集中させ、かしこまって正座して静かに大人しくみてました。



　面白楽しかったですね……この間のイベントはっ……！　『グレン〜』って本当に良い作品だったんだと思います。
　いや、実は俺、『Devil〜』終わったら、原画手伝おうと思ってたし、制作にもそう話してました（＃24で９カット程ラフ原画描きましたが、こちらは新人の原画さんを面倒みるついでにチョコチョコってやった程度です……）。その時の心境――ぶっちゃけ、


　――です。
　ところが、ラスト“『グレン〜』の原画描かせて！”って言いませんでした。


　そのきっかけは『Devil〜』が終わった後、アメリカのコロラド州・デンバーでのアニメイベントにゲストとして呼ばれた時の事でした。どこの馬の骨かもわからない自分を主催者の方々、ファンの方々ともにもの凄く歓迎してくださったんです。どのくらい凄く歓迎されたのかは別途回をもうけるとして、このイベントの閉会式の時の事……。“『Devil〜』の監督が来た！”ってだけでこんなに喜んでくれているファンの方々にいたく感動した自分は、舞台の上から最後、こう挨拶しました。


　――そう。“この楽しそうな現場に俺もまぜてーっ！”じゃなしに、


　と思い、『グレン〜』の原画（……そうそう『大江戸〜』の原画も）描かせてもらわなかったというわけです（今石様、水島様、吉松様ゴメンなさい……！）
　少し、監督魂が目覚めた板垣伸でした。