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COLUMN
板垣伸のいきあたりバッタリ! 第115回
アニメの役に立たない話

 『バスカッシュ!』のコンテチェックに追われる日々が6月いっぱいまでは続くのが目に見えている以上、今からまったく息ヌキなしってのは逆に長く続かないので、今や半年に1度の楽しみと化している

「特捜最前線 BEST SELECTION BOX」

 ――を買ってとても喜んでいる板垣です。
 「特捜BOX」も今回で7巻目! 各巻(1BOX)ごとに16話ずつの傑作エピソードを収録……なので「特捜」全509話中112話(16×7で)がDVDになった事になります。この調子で何年かけてもよいので全509話出して、是非とも“傑作選”から“全集”にオーバーラップしてほしいと思ってるファンは多いのではないでしょうか? 少なくとも、

 俺は出る限り買い続けますよ!

 もし、全509話が無理でも

 長坂秀佳脚本(109本)はすべて出してほしい!

 ――と。とにかく自分は長坂秀佳様の「特捜」が子供の頃から大好きでした。そう、子供の頃から……!
 とあるアニメの打ち合わせ(注・現在凍結中の企画)で、ライターの村井(さだゆき)様がホン読みのたびに「特捜最前線」の話ばかりする板垣に、

「板垣さん、いったい何歳なんですか!? 長坂『特捜』って僕らの世代ですよ!」

 と訊いてきました。
 ……そうかもしれませんね。「特捜」は自分が3歳〜12歳までの番組だったわけだから。村井さんは自分より10歳ほど上。たぶん村井さんこそが高校・大学くらいの時に長坂「特捜」を楽しんで観た世代なんでしょう。でも俺は「特捜」好きだし、自分が初めて憶えた脚本家の名前は、長坂秀佳です。ま、10年番組のうち、リアルタイムで観た記憶にあるのはラスト3年分ほどで、ほとんどの記憶は再放送なんですよ、実は。だって、俺と同年代で名古屋出身の方はご存知だと思いますが、10数年前まで――

 名古屋では平日朝10時45分〜11時45分が「特捜最前線」の再放送のヘビーローテーション!

 だったんです。もちろん、平日のその時間は学校だったんですが、風邪ひいて休んだ日や春・夏・冬休みの間は観られるってわけ。その時憶えたのが長坂さんの名前でした。とてもユニークなトリック、アイデア、そして子供にはちょっと怖いサスペンス話――。だんだん、本編観て10分で

「今日のヤツ、長坂脚本かも!」

 と予感が走るようになり、エンディングで“脚本・長坂秀佳”のテロップを観て「ほら見ろっ!」とほくそ笑んでました、中学生の頃。

 そんな大好きな「特捜」を観ながら、飯を食うのが楽しみな、今日この頃です!



 で、コンテチェック頑張ります!



(09.04.23)

 
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