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COLUMN
板垣伸のいきあたりバッタリ! 第110回
役者さん、俺のコンテで……

 シリーズの制作がまわり始めてくると、自分の尊敬の眼差しはいつも役者さんたちに注がれます。もちろんラッシュが上がってくるたびに作画・CG・美術・撮影スタッフには感謝と尊敬でいっぱいの板垣ですが、ぶっちゃけシリーズの場合、絵のクオリティは話数を重ねるごとに落ちていくのが基本、運がよくて現状維持――。ところが役者さんの芝居は、シリーズを通してラストに向かって確実にクオリティが上がっていきます。だから放映が迫ってくると本当に最後の頼みの綱は

 役者さんの演技!

 ――でしょう。しかも、役者さんたちの名演はその時チェックしてる(または自前の)コンテにも影響を及ぼすんです。例えばその日のアフレコで

「あ、ダン(下野紘さん)とスパンキー(遠藤綾さん)の口喧嘩が面白い!」

 と分かると、スタジオに戻ってのコンテ作業の際、当然そのコンテに

 脚本にはない下野さんと遠藤さんの掛け合いが、「板垣アドリブ」で足される

 て具合。そのアドリブ次第でコンテを引っぱってしまい、次話数のアフレコが



 と、ばっちい板垣コンテで収録される事もしばしば。こんな絵の状態であんな面白い芝居、熱い芝居ができるんだから

 尊敬するでしょ、そりゃあ!

 まったくもって

「役者の皆様、申しわけありません!」

 と本気で思いつつ、それに自分が応える方法は

「もっと面白いコンテをきるしかない!」

 ともっと悪ノリしてコンテやってる毎日。そして今日はカッティングなのでこのあたりで勘弁してください〜。



(09.03.19)

 
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