細田守の次回作、来夏公開!
おおかみの子と女子大生の親子の物語!?

 今、最も新作の待たれている監督と言って過言ではないだろう。細田守の次回作がついに発表になった。タイトルは『おおかみこどもの雨と雪』。来年2012年7月東宝系にて公開。脚本・奥寺佐渡子、キャラクターデザイン・貞本義行という布陣は前2作と同様で、盟友とも呼べる山下高明が作画監督を務める。アニメーション制作を担うのはスタジオ地図。『時をかける少女』『サマーウォーズ』の齋藤優一郎プロデューサーと細田監督が設立した新スタジオだ。
 ストーリーは完全オリジナルで、「おおかみおとこ」との間に生まれた「おおかみこども」の雪と雨、そしてヒロイン・花の3人の親子を描く。これまで『時をかける少女』で青春を、『サマーウォーズ』で結婚と親族を描いた細田守が、いよいよ子育てに挑む! ちなみに作品の舞台は今度は富山がモデル。ファンならばご存じのとおり、富山といえば細田監督の故郷である。
 気になる制作状況だが、絵コンテはすでに完成し、現在は作画作業とキャストオーディションの真っ最中とのこと。
 以下、物語紹介と監督のメッセージは制作発表時の資料から転載。記者発表の詳報は追ってお届けする予定だ。

●物語

ある日、大学生の花(はな)は、“おおかみおとこ”に恋をした。
ほどなく、ふたりは愛しあい、ふたつの新しい命を授かった。

雪の日に生まれた姉は《雪(ゆき)》、雨の日に生まれた弟は《雨(あめ)》と名づけられた。
そんな小さなふたりには、大きなヒミツがあった。
人間とおおかみのふたつの顔を持つ《おおかみこども》として生を受けたのだ。

雪と雨が《おおかみこども》であることを隠すため、
家族4人は、都会の片隅でひっそりと暮らしていた。
つつましくも幸せな毎日。永遠に続くと思われた日々が突然奪われる。
父である、おおかみおとこの死によって。

取り残された、花と雪と雨の3人。
幼いふたりの子供と幸せに生きるため、母は決断する。
都会の人の目を離れて、厳しくも豊かな自然に囲まれた田舎町に移り住むことを——

●細田守監督からの言葉

子どもたちにとっては、心躍る楽しいおとぎ話であるように、
若者にとっては、未だ経験しない子育てが驚きと憧れに映るように、
そして親たちには、子どもの成長の軌跡を懐かしがれるように、
エンターテインメントの作法に則った清々しい映画を目指します。

監督 細田守

『おおかみこどもの雨と雪』

2012年7月、全国東宝系にて公開

おおかみこどもの雨と雪

監督・脚本・原作/細田守
脚本/奥寺佐渡子
キャラクターデザイン/貞本義行
作画監督/山下高明
美術監督/大野広司

●公式サイト
http://ookamikodomo.jp/

(11.12.13)