原恵一監督最新作『カラフル』正式発表!
日本アニメ:ネクスト・ジェネレーション

 3月20日、東京国際アニメフェア2009で行われたステージイベント「日本アニメ:ネクスト・ジェネレーション」で、原恵一監督の新作『カラフル』の製作が正式発表された。直木賞作家・森絵都が1998年に発表した同名小説を原作にしており、2000年には中原俊監督によって実写映画化されている。アニメーション制作はサンライズで、原監督とタッグを組むのは今回が初めて。10年ほど前にサンライズの内田建二プロデューサーが原監督のもとに企画を持ち込んだ事から始まった作品だという。ゲストとして登壇した原監督は、自身とサンライズの組み合わせは「正直ないなと思いました(笑)」と語りつつ、この作品をやりたいと思った理由は? との問いに「物語の魅力に尽きると思います」と力強く答えた。そして、山形厚史の手によるキャラクター原案も、監督による解説つきで数点公開された(写真参照)。

原恵一監督

▲サンライズで手がける最新作『カラフル』について語る原恵一監督

『カラフル』キャラ原案

▲『カラフル』の主人公・小林真のキャラクター原案。前世で罪を犯した“ぼく”が、自殺した少年・小林くんの体に憑依し、再挑戦のチャンスを得るという物語

『カラフル』キャラ原案

▲物語における重要なキャラクター、プラプラ。「原作の記述とは違うが、アニメではこういうかたちでやりたいと最初から思っていた」との事

『カラフル』キャラ原案

▲主人公を取り巻く脇役たち。右端のキャラクター・早乙女くんは「見た目が冴えないところが大事なポイント」なのだとか

 また、同イベントでは細田守監督最新作『サマーウォーズ』も紹介され(監督・キャストによる製作発表の模様はこちら)、齋藤優一郎プロデューサーがステージに登場。「今回の作品はアクション家族映画」と表し、真夏の青い空と白い入道雲の下で繰り広げられるバトルと、その中で紡がれていく家族の群像ドラマが見どころになると語った。さらに、さっき仕上がったばかりだという新作フッテージを、2カットだけ特別にお披露目。そのうちのひとつは入浴シーンで、「できたてホヤホヤのところをお願いしますと言われたので、ちょうど湯気が上がっているカットを持ってきました(笑)」

齋藤P

▲新作『サマーウォーズ』や細田監督の魅力について語った齋藤P

『サマーウォーズ』新作カット

▲でき上がったばかりの『サマーウォーズ』新作カットもお披露目

 最後の紹介作品は、6月27日に公開を控える『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』。制作現場から届いた伏せ字だらけのメッセージで笑いを誘った後、3月14日から劇場で流されている予告編が特別に上映され、会場中から熱い視線を集めていた。

スタジオカラー回答

▲“スタジオカラー戦術作戦部作戦局機密情報管制課”のハンコが押された質問回答。キーワード満載のポスターをまだ見ていない人は今すぐチェック

▲ゲストの齋藤Pと原監督を挟んだ、番組パーソナリティの3人(氷川竜介、秋山奈々、ジリ・ヴァンソン)

●関連サイト
『サマーウォーズ』公式サイト
http://s-wars.jp/

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』公式サイト
http://www.evangelion.co.jp/

(09.03.24)