WEBアニメスタイル｜劇場版『空の境界』画コンテ集シリーズ、第５弾第五章「矛盾螺旋」の画コンテ集が発売中！

劇場版『空の境界』画コンテ集シリーズ、第５弾
第五章「矛盾螺旋」の画コンテ集が発売中！

　劇場版『空の境界』の画コンテを、講談社ＢＯＸとアニメスタイルの共同編集で出版するプロジェクト。その第５弾である、第五章「矛盾螺旋」の画コンテ集が発売された。

　第五章「矛盾螺旋」は、作中の時系列で言うと第一章から２ヶ月後にあたり、全七章中、最も長いエピソード。式と橙子が、物語の黒幕・荒耶宗蓮と死闘を繰り広げる、シリーズ屈指の大バトル編だ。第四章まで１時間前後だった上映時間も、本作では約２時間と倍増。全七章中、最もボリュームのあるストーリーを、トリッキーな時系列シャッフルを駆使して描ききった大力作だ。
　各章で監督が異なる本シリーズは、コンテの描き手も毎回異なり、それぞれの監督の個性がコンテに色濃く出ている。本コンテは、『フタコイ　オルナナティブ』でチーフディレクター、『がくえんゆーとぴあ　まなびストレート！』でテクニカルディレクターを務めた、ufotableの俊英・平尾隆之監督の手によるもの。編集長メモで一足先に紹介された通り、本書の厚みはこれまでのコンテ集の約３倍！　背幅は約５センチあり、ちょっとした辞書並だ。本書を片手にＤＶＤと観比べてみるのも面白いだろう。また本書には、アニメーターの竹内哲也が担当したアクションパートの画コンテも収録。巻末インタビューでは、平尾隆之監督に、時系列シャッフルを採用した理由など、メイキング話をたっぷりとうかがっている。
　この画コンテ集シリーズは、各章を１冊ずつまとめる構成で、全７巻を予定。第六章以降の画コンテ集については、ＤＶＤ発売後の刊行を予定している。
　通常の講談社ＢＯＸは銀色の箱だが、この画コンテ本のシリーズは特別仕様の黒い箱になっているのが目印。ずっしりとした重みのある本書、是非手にとってみてほしい。