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アニメ本・聞いた・見た・買った(15)
「アニメ検定」に備えよう!


 雷鳥社より、前回触れた「星山博之のアニメシナリオ教室」を頂戴した。思った以上に豊かな内容で感心。ストーリーではなく、「伝えたいこと」を、アニメは何でもありだからこそ、「普遍性」をという理念から、具体的な作法まで、わかりやすく書かれている。それから、末尾に『機動戦士ガンダム』の第13話の決定稿が掲載されているのもポイント。これまで『ガンダム』のシナリオが活字になったことは、おそらくなかったはず。その意味でも貴重な本だ。
 さて、今回は7月に出版予定のアニメ関連書籍を紹介しよう。
 トランスワールドジャパンからは「Genius Party」。同名劇場作品の公式ガイドブックだ。2日発売予定。
 河出書房新社からは、「アニメ検定」の刊行が予定されている。これは今年11月に予定されている、「全国総合アニメ文化知識検定試験」、略称「アニメ検定」の公式問題集だ。これを読んで勉強して、試験に備えよう、というわけだ。監修はライター兼小説家の鈴木ドイツ。単に問題集だけでなく、「監修者のリアルタイムでのアニメ体験満載コラム、日本アニメ年表も掲載」との事。18日発売予定。
 あの夏の公開から1年……というわけで、劇場アニメ『時をかける少女』の関連書籍が発売される。「時をかける少女ARTBOOK 山本二三と絵映舎の世界」(角川書店)がそれ。タイトルどおり、『時かけ』の背景美術をまとめた1冊だ。山本二三ほか、美術スタッフのインタビューも収録される。13日発売予定。
 関連書は7月後半に予定が集中しているので、今回の紹介はここまで。後半の注目書籍にちょっとだけ触れると、先頃「アニメ作家としての手塚治虫」を出版したアニメーション史家・津堅信之の新刊「日本初のアニメーション作家 北山清太郎」(臨川書店)と、マッドハウス元取締役・増田弘道の「アニメビジネスがわかる」(NTT出版)が面白そうだ。次回もう少し詳しく取り上げてみたい。
 ここで紹介した本は刊行済みのものを除き、タイトル、発売日ともすべて予定で、変更される可能性がある。購入する際には、店頭などで現物を確認してほしい。そのほかの本の予定はこちら。(B)


(07.06.29)

 
 
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