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【情報局】２月の劇場アニメ（１）
幻の人形アニメが再上陸『ピンチクリフ・グランプリ』

　丘の上にある小さな村ピンチクリフ。自転車修理工で発明家のレオドルは、助手をつとめるアヒルのソラン、ハリネズミのルドビグと共に穏やかな日々を送っていた。ある時、そこに思いがけないニュースが舞い込む。近く開催されるＧＰレースに、かつてレオドルからスーパーカーの設計図を盗んだ元助手が参加するというのだ。一念発起したレオドルたちは、最新装備のスーパーカー“イル・テンポ・ギガンテ号”を１年かけて開発。ついに迎えたレース当日、熾烈な戦いの火ぶたが切って落とされる！
　ノルウェーが生んだ人形アニメの快作『ピンチクリフ・グランプリ』が、待望のリバイバル公開を果たす。本国では1975年の大ヒット公開以来、30年にわたって国民から愛され続け、1993年にはチケット売枚数が国の総人口を上回ったという驚異的作品。日本では1978年に初公開されて以来ソフト化もされず、幻の映画となっていた。今回、鮮明なリマスター映像で甦った本作は、今観ても唖然とするほどのクオリティを誇っている。過剰なまでのディテール描写、そしてクライマックスの臨場感溢れるカーレースシーンには、圧倒される事間違いなし。ほのぼのとしたドラマと愛らしいキャラクター達の造形も魅力的だ。
　２月３日（土）より、シアターＮ渋谷にて公開。字幕版と共に、78年公開時の音源を復刻した日本語吹き替え版でも上映される（毎週日曜・火曜・木曜の初回と最終回）。

『ピンチクリフ・グランプリ』

●スタッフ
監督・編集・アニメーション／イヴォ・カプリノ
脚本／ヒェル・アウクルスト、イヴォ・カプリノ、レモ・カプリノ、ヒェル・シーヴェンシェン
撮影／チャールズ・パティ、イヴォ・カプリノ
音楽／ベント・ファブリーシウス・ビャレ
配給／メディア・スーツ

●公式サイト
http://www.pinchcliffe.com/

(07.02.02)

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