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他社のアニメ&特撮タイトルを復刻!
サントラ冬の時代に健闘する「ANIMEX1200」シリーズ


 コロムビアミュージックエンタテインメントより、2005年6月22日に「ANIMEX1200 Special」シリーズとして20タイトルのCDが発売される。コロムビアは2004年の3月から「ANIMEX1200」シリーズとして、かつて発売された自社の音楽集レコードとCDから選りすぐった名盤の数々を、ファースト・リリース時のジャケット・デザインとデジタル・リマスタリングを施した音源で復刻、1200円という衝撃的な低価格で120タイトルをリリースしてきた。さらに今年の4月27日にはシリーズの番外編として、主題歌・挿入歌集10タイトルを「ANIMEX1300 Song Collection」としてリリースしている。
 今回は、コロムビアミュージックエンタテインメント以外の他社の名盤や貴重盤を復刻する特別編である。1990年代の前半に旧バンダイ・ミュージック(アポロン)とワーナーミュージック・ジャパンからリリースされた音楽集アルバムから20タイトルを厳選。特にバンダイ・ミュージック盤は、解散となった2000年以降は再リリースされていなかったために長い間入手が困難となっており、「ママレード・ボーイ」「ご近所物語」「おジャ魔女どれみ」、特撮では「仮面ライダーZO」「仮面ライダーJ」「ウルトラマンパワード」等、ファン待望のアルバムが復刻される。
ママレード・ボーイ Vol.6 
神様がいてくれる 〜新録劇伴音楽集〜
ご近所物語
ご近所CD通信 PARTII+オリジナル・サウンドトラック その2
―気分はスーパー・ダイナマイト・ハッピー?!―

おジャ魔女どれみ 
おジャ魔女BGMコレクション!!
 近年サウンドトラックCDが不調である。打ち込み等音楽のクオリティの低下や洋画DVDの低価格化によるCDの割高感、ネットワーク環境の普及など、様々な要因が挙げられている。
 私も音響監督という仕事柄、数々の主題歌や挿入歌、BGMに関わってきたが、これらの往年の名盤CDを聴くと今のアニメが忘れてしまった大切なものを思い出させてくれる。単なる懐古趣味ではない。作品のテーマに沿った歌詞と親しみやすいメロディ、そして抜群の歌唱力を備えたアニメ専属歌手の心に響く歌声。タイアップや声優の主題歌が多い昨今のアニメとは違い(もちろんそれはそれで良い面も数多く持っているのだが)、やはり一度聴くと忘れられない。メロディがストレートに心に響いてくる。昨今のクリエーター(私も含めて)はストレートな表現が照れくさかったり、古くさいと思って無意識に避けてしまってる事が多いのではないだろうか? やはり伝える事の大切さを改めて考えさせられる。
交響組曲 地球へ… TVオリジナルBGMコレクション
大空魔竜ガイキング

科学救助隊テクノボイジャー 
音楽集
 今回のリリースで150枚というラインナップが揃った「ANIMEX1200(1300)」シリーズであるが、レコード発売以来20年以上経って初のCD化というタイトルも多い。宮川泰「アローエンブレム グランプリの鷹」、羽田健太郎「科学救助隊テクノボイジャー」「スペースコブラ」「夏への扉」「ムーの白鯨」、樋口康雄「火の鳥2772 愛のコスモゾーン」、渡辺宙明「高速電神アルベガス」「ビデオ戦士レザリオン」、渡辺岳夫「魔女っ子メグちゃん」「ハロー!サンディベル」、菊池俊輔「大空魔竜ガイキング」「ゲッターロボ」、すぎやまこういち「サイボーグ009 超銀河伝説」、佐藤勝「地球へ…」、青木望「とんがり帽子のメモル」等々、数多くの名盤がCD化されている。1200円(一部1300円)という入手しやすいプライスなので、この機会にこれら名盤の数々にぜひ触れて頂ければと思う。(執筆/吉田知弘)

●関連ページ
コロムビアミュージックエンタテインメント特設ページ・ANIMEX1200
http://columbia.jp/animex1200/

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(05.06.02)

 
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