アニメ音楽丸かじり(62)
Liaベスト発売、『パンスト』OST2の続報!

和田 穣

 歌手のLiaと作曲家の麻枝准がタッグを組み、Key作品などに提供してきた楽曲の、10年間の集大成となるベストアルバム「Key+Lia Best 2001-2010」が6月24日にリリースされた。
 アニメ関連曲としては、『CLANNAD 〜AFTER STORY〜』オープニング主題歌「時を刻む唄」、『GUNSLINGER GIRL-IL TEATRINO-』エンディング主題歌「doll」、第13話で使用された「human」、『Angel Beats!』主題歌「My Soul,Your Beats!」などが含まれている。ちなみに知名度の高い「鳥の詩」は、麻枝作曲ではなく、2000年の楽曲ということで収録されていない。
 このベストアルバムのための書き下ろし新曲「pierrot」が収録されており、付属DVDにはごとPイラストによる「Karma」のムービーが収録されている。今までライブでのみ披露されていたもので、これが初のパッケージ化となる。
 各楽曲はリプロダクションを経てかなり音質が向上している。音の分離が良くなって、低音域のパワーが増した。なによりボーカルがとてもクリアに聞こえるようになったので、Liaの美声をたっぷりと楽しむにはうってつけのアルバムだ。アレンジや楽器編成が変わった楽曲もあり、そのあたりを聴き比べてみるのも面白い。

Key+Lia Best 2001-2010

KSLA-0071/3,150円/アニプレックス
7月20日発売予定
[Amazon]

 前回情報をお伝えした『パンスト』のサントラ第2弾について、続報をお届けしよう。前作に未収録のBGMが6曲、前作収録曲のリミックスが7曲、「Cherry Corrida」と題されたオーディオドラマが10トラック、そして新曲「Milky Way」という全24トラック。音楽とCDドラマが交互に組み合わされた構成となっている。
 今回アーティスト表記がTCY FORCE presents TeddyLoidと変わり、よりTeddyLoidの個人色が強くなったアルバムと言えよう。リミックスも彼が7曲中4曲に関わっている。リミックスはかなり作り込まれた印象で、音数の増えた楽曲も多い。バスドラのビートだけで尺を稼ぐような、よくあるお手軽なリミックスとは全く異なっており、聴き応え充分だ。
 各トラックの内容については、フライングドッグ公式サイトにてサンプルが公開されているので、購入を検討している方は参考にしてほしい。また、YouTubeのFlyingDog Channelにおいて、オーディオドラマの一部公開や、「Milky Way」のPV配信なども行われる予定(現在は配信中)とのこと。
 オーディオドラマ「Cherry Corrida」の内容については、恐らく皆さんが想像する以上にひどい!(褒め言葉)とだけ言っておこう。何しろ最初のトラックのわずか1分強の間に、パンティは8回も「チ○コ」と発言している。さすがにこれはTVでは放映できないだろう。

Panty & Stocking with Garterbelt THE WORST ALBUM

VTCL-60264/3,045円/フライングドッグ
7月20日発売予定
[Amazon]

(価格はすべて税込)

(11.07.05)