アニメ音楽丸かじり(25)
アリプロのベスト盤、『ヤマト復活篇』サントラ等を紹介!

和田 穣

 あけましておめでとうございます! 今回が「アニメ音楽丸かじり」新年最初の更新となる。残念ながら今年は1月から放映が始まるアニメの本数が減っており、再放送で枠を埋めているケースも見られる。それでもやはりいいアニメといい音楽に出会える事には期待を持ち続けたいものだ。
 1月10日にNHKで放送された「MUSIC JAPAN 新世紀アニソンSP.2」はみなさんご覧になっただろうか。水樹奈々やMay'nはこの番組に何度も出演しているが、堀江由衣、ELISA、KalafinaなどTVの音楽番組で歌うのは珍しい面々の歌唱が聴けたのは収穫だった。特に堀江由衣はTVの音楽番組で歌うのは初めてだそうで、人気や知名度のわりになんとも意外である。
 この番組は何度か再放送される事が通例なので、見逃してしまった方も諦めずに番組HPなどを再度チェックしてみていただきたい。

 さて、1月上旬のこの時期は年間を通じてもCDのリリースが少ない時期で、今回ピックアップしたい作品も1点のみ。そこで12月に紹介し損ねてしまったCDからもいくつか取り上げてみたい。
 まずは1月のリリース作から。ALI PROJECTの最新ベストアルバム「La Vita Romantica」が13日にリリースされる。2007年以降に発売されたシングル曲を中心に、TVアニメの主題歌を多く含んだ内容だ。「跪いて足をお嘗め」(『怪物王女』ED)、「裸々イヴ新世紀」(『宙をかける少女』OP)、「暗黒天国」(『かみちゃまかりん』OP)など58分に全13曲を収録。これまで『怪物王女』サントラにのみ収録されていた「逢魔ヶ恋」「王的血族」も入っているのがファンには嬉しいところだろう。
 初回限定盤には「跪いて足をお嘗め」のPVのほか、「戦慄の子供たち」「堕天國宣戦」のショートバージョンを収録。さらにヴェネツィアで行われたジャケット撮影のメイキング映像も収録している。

La Vita Romantica/ALI PROJECT

初回限定盤:LHCA-35112/3,800円/Mellow Head
1月13日発売予定
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La Vita Romantica/ALI PROJECT

通常盤:LHCA-5112/3,000円/Mellow Head
1月13日発売予定
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 何かと話題の多い『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』のサントラが12月16日に発売された。66分に全16曲を収録した内容だ。
 これまで『ヤマト』の音楽を支えてきた宮川秦と羽田健太郎が相次いで故人となった今、作曲家選びはどうするのかとずっと気になっていた。もしかしたら息子である宮川彬良に依頼するのかとも思ったが、結局は宮川と羽田による既存曲を中心に、マーラーやグリーグなどクラシックの楽曲を加えて構成することに落ち着いたようだ。数は少ないものの新作オリジナル曲もあり、これは羽田の弟子である山下康介が担当。また彼は既存曲の編曲も手がけている。
 サントラに選ばれた楽曲は『ヤマト』劇伴の中でもオーケストラ曲が多く、採用されたクラシック曲もオーケストラが中心。これまでの『ヤマト』以上にシンフォニー色の濃い、重厚な仕上がりとなった。指揮者の大友直人が自ら音楽監督も務めており、彼が由来の異なる楽曲群をうまくまとめ上げたのだろう。THE ALFEEによる主題歌「この愛を捧げて」のオーケストラバージョンも収録している。

『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』OST

TOCT-26918/3,000円/EMIミュージックジャパン
発売中
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 KOTOKOにとって初となるアニメ主題歌のベスト盤が12月23日に発売された。収録された全11曲はすべてアニメのOP・ED曲というなかなかに豪華な1枚だ。初のオリコンベスト10入りを果たした「Re-sublimity」(『神無月の巫女』OP)、代表曲「being」(『灼眼のシャナ』OP)、「ハヤテのごとく!」(『ハヤテのごとく!』OP)、そして最新ヒット「daily-daily Dream(『ハヤテのごとく!!』OP)までを網羅している。
 初回限定盤には2009年10月にSHIBUYA-AXで行われた最新ライブから「ひとりごと-2009 ver.-」「Re-sublimity」「BLAZE」「ハヤテのごとく!」「bumpy-Jumpy!」の5曲を収録したDVDが付属。僕も視聴したが、ファンの熱気の凄さとライブでも揺るがない安定した歌唱力に驚かされた。ハイトーンの伸びやかさは流石のひとことだ。

ANIME'S COMPILATION BEST/KOTOKO

初回限定盤:LHCA-35112/3,150円/ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
発売中
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ANIME'S COMPILATION BEST/KOTOKO

通常盤:LHCA-5112/2,625円/ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
発売中
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 昨年は『機動戦士ガンダム』放映開始30周年という事で、様々なイベントが行われ、また関連CDも数多くリリースされた。12月16日に発売されたのが「GUNDAM 30th ANNIVERSARY GUNDAM SYMPHONY」と題されたCDだ。『ガンダムSEED』『ガンダムSEED DESTINY』の音楽を手がけた作曲家・佐橋俊彦が、『ガンダム』シリーズの主題歌をモチーフにオーケストラ用のスコアを書き下ろし、これをイギリスの名門ロンドン交響楽団が演奏するという企画アルバム。
 収録曲は初代『ガンダム』から「翔べ! ガンダム」、同作の劇場版から「哀・戦士」、『Zガンダム』から「Z・刻をこえて」、『Vガンダム』より「Stand Up To The Victory」など。佐橋自らが担当した『ガンダムSEED』からはBGMを新規アレンジしたものを収録。CDの最後にはフィナーレとしてこのアルバムのための新曲も用意されている。
 レコーディングはビートルズの録音でも有名なロンドンのアビーロードスタジオで行われており、初回限定盤には録音の様子を撮影したドキュメンタリーDVDが付属する。

GUNDAM 30th ANNIVERSARY GUNDAM SYMPHONY

初回限定盤:VTZL-12/3,570円/flying DOG
発売中
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GUNDAM 30th ANNIVERSARY GUNDAM SYMPHONY

通常盤:VTCL-60163/3,570円/flying DOG
発売中
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(価格はすべて税込)

(10.01.12)